認知症

認知症って家族と暮らしていればいいけど、孤独な生活をしている人にとっては、かなり怖い問題ですよね。

私は家が司法書士で、成年後見を仕事としてやっているので、身寄りのない人が相談にきます。

まだ認知症になる前に遺書を書いてもらいます（認知症になってしまうと、遺書の効力が無くなってしまうので）

すでに書けない状態の人は大変です。
戸籍から、相続人を探し出し連絡を取らなければなりません。

子供がいればいいのですが、司法書士に頼みに来るケース、大抵は兄弟もしくは甥や姪になります。
想像してください、いきなり「○○さんの相続人です」と連絡がきたら…

当然、お金を払って成年後見制度を利用しようとしているので、それなりの財産があります。
数千万～数億って所でしょう（不動産含めて）

でも正直、何人も見てきていますが、相続財産をがっぽり受け取ったかたは、大抵何もしません。

何もしないというのは、遠方の方などは葬儀もせず、埋葬もせず、司法書士でやってくれと…

司法書士は財産管理をするだけで、ヘルパーなどではありませんので、当然やる義務はありません。
しかし、仕事としいてお金にできないので、あるていどはやります。（当然有料で）

一番ひどいのは、お骨は邪魔だからそっちで処理して。お金はいつ振り込まれるの？

呆れてしまいましたが、これが身寄りのない人の死後の実情です。

ご老人がネットで認知症のブログを見ているとは思えませんが、財産を残すのも少し考えた方がいいですよ。